立憲民主党は14日、今夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)で、引退表明した自民党の尾辻秀久・前参院議長の三女で新顔の尾辻朋実氏(43)を推薦すると決めた。朋実氏は立憲に入党済みだが、無所属で臨むという。
関係者によると、朋実氏は商社勤務を経て、昨年11月まで秀久氏の秘書だった。当初は秀久氏の後継として自民からの立候補を模索したが、選考に漏れたという。自民は昨年12月、前職の園田修光氏(67)の擁立を発表していた。
立憲は国会議員の世襲を批判してきたが、大串博志選挙対策委員長はこの日の記者会見で、「野党系で出るので、地盤・看板・カバンを引き継ぐ関係では全くない」と問題視しない考えを示した。「社会や政治に関する考え方は私たちに相通じるものがある。しっかり応援していこうとなった」とも強調した。
また、立憲は参院選の選挙区で、福井で藤原和士氏(42)、山梨で藤原伸一郎氏(46)、佐賀で富永明美氏(51)の新顔3人の公認内定を発表した。