経営統合に向けて協議を始めたホンダと日産自動車、協議への参加を検討する三菱自動車が23日に東京都内で開いた記者会見では、3社のトップがスケールメリットなど統合の利点を強調した。

 「全体で売上高30兆円以上、営業利益3兆円超のリーディングカンパニーとなれる」。冒頭、ホンダの三部敏宏社長はこう語り、統合の狙いとして、車両プラットフォームの共通化や、開発力の向上とコスト削減といった7項目を説明した。

 各社長との質疑では、拠点の統廃合や人員削減への考え方のほか、日産の業績不振への対応などについて言及があった。

 会見での主なやりとりは以下の通り。

会見後のフォトセッションに臨む(左から)日産の内田誠社長、ホンダの三部敏宏社長、三菱自動車の加藤隆雄社長=2024年12月23日午後6時17分、東京都中央区、上田幸一撮影

 ――(経営統合はホンダによる日産支援との見方から)両社の株価に開きが出ている。

 ホンダ・三部敏宏社長「救済ではない。日産の(経営再建策である)ターンアラウンドの実行が絶対的な条件になっている。企業価値を上げるというゴールを達成するには、自立した2社が前提になると考えている」

 日産・内田誠社長「(自主再…

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