写真・図版
おおもりファームで収穫されたイチゴ「よつぼし」

 9年前に脱サラし、イチゴ生産が盛んな島根県安来市へ移住した。外国人向けの田舎・農業体験やイチゴ狩り園などの取り組みが評価され、昨年11月、中国四国農政局の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選ばれた。「おおもりファーム」代表の大森雄介さん(49)は「地元の方が受け入れてくれたおかげです」と感謝する。

 横浜市出身。大学中退後、東京都内のITベンチャーや通信大手などで働き、社内向けの給与計算や料金計算のシステムを開発するなどした。だが、「あって当たり前。感謝されない」ことに物足りなさを感じていた。

 その後の人生を変えるきっかけとなったのは、30代後半から始めた家庭菜園だった。

 トマトやピーマン、ナスなど…

共有