ひどい時には数日寝込むこともある片頭痛。「たかが頭痛」と放っておくと、慢性化し、生活への影響がさらに深刻になりかねません。昨年11月に片頭痛外来を開設した済生会和歌山病院(和歌山市)の脳神経外科医長・三木潤一郎医師に、片頭痛の特徴や治療などについて聞きました。
――片頭痛にはどんな特徴がありますか。
まず、頭痛には、大きく2パターンあります。一つはMRIやCTを撮って原因がわかるパターン。二次性頭痛と言われ、例えば脳腫瘍(しゅよう)やくも膜下出血などがそれに該当します。もう一つは、検査では異常が無いパターンです。一次性頭痛と言い、片頭痛はその一つです。
片頭痛の特徴は、動いたら痛いこと。動くたびにずきずきし、ドックン、ドックンと脈打つような感じと表現される方が多いです。動けないので頭をぐうっと押さえて寝ているのが一番楽。自分の足音ですら響いて痛いから階段を上るのが苦だという人もいます。
五感が敏感になり、光や音やにおい、香水や柔軟剤の香りでしんどくなる人もいます。さらに吐き気も結構来ます。吐いたらまた力を入れるんで、余計に痛くなります。
軽症のうちに受診を
よほど慢性化しない限り、頭…