災害対策車両を導入した医薬品卸売会社「中沢氏家薬業」の中沢光二郎社長=2024年6月12日午後2時0分、高知県南国市、原篤司撮影
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 高知県南国市の医薬品卸売会社「中沢氏家薬業」が、南海トラフ地震などに備えた災害対策車両2台を導入した。

 トヨタの四輪駆動ピックアップトラック「ハイラックス」の特注品で、道路の凹凸や浸水に強い。被災後に普通の営業車が走れなくなった道を進み、医薬品などを届けるのが狙い。

 エンジンに送る空気を高い位置から取り込む「シュノーケル」を付けていて、浸水が1メートル以下なら走行可能だ。

 障害物から車体前部を守るグリルガードや、切れやすい側面のゴムを強化したタイヤも装備している。5月末に納車された。

 きっかけは、今年1月の能登半島地震だった。

 石川県の卸会社が、仙台市の…

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