最大震度7を観測した元日の能登半島地震について、旧耐震基準とみられる建物のおよそ半数が全壊となっていたことがわかった。日本建築学会の北陸支部が25日、調査の暫定報告として公表した。
調査は、被害が特に大きかった石川県輪島市、珠洲市、穴水町の約7千棟を対象に、目視で行われた。このうち分析を終えた約5700棟についての結果を報告した。
それによると、1981年に定めた新耐震基準より前の旧耐震基準とみられる建物は全体の38%を占め、このうち全壊、半壊、一部損壊の被害を受けた建物は9割に及んでいた。
一方で、阪神淡路大震災を受…