日本を代表するイラストレーターにしてグラフィックデザイナー。耽美(たんび)な少女像などで熱狂的に愛される宇野亞喜良さん(1934年生まれ)の過去最大規模の個展「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」(朝日新聞社など主催)が、東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーで開かれている。
企業広告からアングラなエロティシズムをまとったポスター、舞台美術にアニメーションまで、宇野さんの創作ジャンルと作風は多岐にわたる。なかでも雑誌や書籍の仕事を見比べると、テーマによって自在に画法を変える超絶技巧に驚かされる。
たとえば雑誌「母の友」の表…