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平壌で2019年10月、中国軍の苗華・中央政治工作部主任=AP
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 中国軍最高幹部らの汚職問題が再び表面化している。昨年相次いだ国防相やロケット軍幹部の失脚劇に続き、底はまだ見えない。軍の最高指導機関・中央軍事委員会は、現体制発足時の制服組6人のうち、2人が規律違反で処分される異例の事態だ。

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 「中央軍事委員会委員、政治工作部主任の苗華には、重大な規律違反の疑いがある」

 国防省の呉謙報道官は先月28日の定例会見冒頭、軍の交流活動に関する直前の発表事項とは打って変わり、緊張した声色で発表を読み上げた。苗氏に対する職務停止と調査の発表だった。

「重み違う」側近の失脚劇

 中央軍事委は軍の上に位置づけられ、7人でスタートした現体制のトップの主席は習近平(シーチンピン)国家主席が兼ねる。副主席や委員らはいずれも制服組が務め、国防相を含む軍部に対して影響力を持つ。

 その一人だった苗氏は、習氏と同時期に福建省で長く勤務した。2012年からの習体制でうなぎ登りに出世を重ねてきたこともあり、側近として習氏の信頼が厚いとみられてきた。

 それだけに、今回の処分は昨…

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