2023年4月、北京で会談し握手を交わすマクロン仏大統領と習近平中国国家主席=ロイター
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は5日からフランスを訪れ、マクロン大統領と会談する。欧州連合(EU)が電気自動車(EV)などをめぐり中国への警戒感を高めるなか、独自外交を重視するフランスとの関係を強化する。また、中国に接近するセルビアとハンガリーも訪問し、取り込みを図る狙いがある。

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 5年ぶりとなるフランス訪問は習氏にとって今年初の外遊だ。3期目に入り外遊の頻度が減っているが、マクロン氏の大統領就任後で2度目となる今回の訪仏に、対仏関係を重視する姿勢が表れている。マクロン氏も2018年と19年、昨年に訪中。昨年は習氏が南部広東省まで同行するなど厚遇ぶりが目立った。ロイター通信によると、訪仏を前に欧州エアバス社と中国側が数百機規模の受注交渉を進めているという。

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