B級1組順位戦の開始前、対局室に入った大橋貴洸七段(手前)を見る羽生善治九段=2025年3月6日午前9時55分、大阪府高槻市、林敏行撮影

 第83期将棋名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終13回戦の6局が6日、大阪府高槻市の関西将棋会館、東京都渋谷区の将棋会館で一斉に指された。史上最多のタイトル獲得数99期を誇る羽生善治九段(54)は関西将棋会館で大橋貴洸(たかひろ)七段(32)に敗れ、今期成績が4勝8敗となり、一つ下のB級2組への降級が決まった。

 終局後、羽生九段は「内容も伴わず、ミスも多かったので(降級は)仕方のないことかなと思っています。(今期B級1組は)中盤あたりからは内容、中身も良くなかった。結果がついてこなかった要因かなと思います」と話した。来期、どう臨むかについて問われると、「今日は、とりあえず目の前の対局に全力を尽くそうと思っていましたので、先のことはあまり考えていなかったというのが率直な感想です」。B級2組で対局するかどうかなどの方針を、どう明らかにするか尋ねたのに対しては「(今)年度末までには答えを出さないといけないと思っています」と述べた。

 B級1組は、名人への挑戦権…

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