群馬県

 群馬県教育委員会は31日、県内の公立小中学校に在籍する不登校の児童生徒数が昨年度、記録がある2001年以降で最多となったと発表した。小学校では連続11年、中学校では10年連続の増加。高校でも、増加傾向が続いているという。

 調査は小中高校と特別支援学校計550校の約17万5千人が対象。不登校の子どもは小学校で1713人(前年度1497人)、中学で2987人(同2885人)、高校で1057人(同874人)だった。

 また、いじめの認知件数は全体で4330件で、前年度より168件増加した。いじめ発見のきっかけは「アンケート」と「本人からの訴え」が26%と同率で、「本人の保護者からの訴え」が21%だった。

 暴力行為の発生は283件で、前年度より20件減少した。高校の中途退学者は658人(同577人)だった。

 県教委では今年度、あらゆる相談を一元的に受け付ける窓口を県総合教育センターに設置。子どもや家庭が孤立しないための仕組み作りを進めている。県教委の担当者は「子どもたちの状況をきちんと把握できるよう引き続き注力していきたい」と話している。(星井麻紀)

共有
Exit mobile version