群馬県の妙義山と言えば、ギザギザの岩峰が連なる個性的な姿が特徴で、多くの登山者やハイカーが訪れる。この人気の山で、2020年から一部通行止めが続いていた「中間道」が、4年ぶりに全面開通した。

妙義公園の駐車場から望む妙義山。ギザギザの山容が特徴的で「日本三大奇勝」の一つに数えられる=2024年6月9日午後3時33分、群馬県下仁田町、吉沢龍彦撮影

 中間道は「表妙義」の中腹を歩く全長5キロ前後のコースで、観光スポットでもある妙義神社と、様々な奇岩が見られる石門群を結ぶ。

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石門巡りのルートからの絶景=2024年6月9日午前10時25分、妙義山の中間道、吉沢龍彦撮影

 頂上をめざす登山道は、急峻(きゅうしゅん)な岩場を上り下りするため、上級者向けの危険なコースとされている。これに対し、中間道は樹林帯を比較的安全に歩け、一般の登山者やハイカーに人気だ。

 ところが、その中間道は、台風などに伴う土砂流入などの影響で、2020年4月以降、コースの全部を通り抜けることができなくなっていた。

 通行止めは2カ所あった…

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