戦後米国の抽象美術をリードした美術家のフランク・ステラさんが4日、リンパ腫のためニューヨークの自宅で死去した。87歳だった。米メディアが報じた。
1950年代後半、黒いストライプによる「ブラック・ペインティング」で脚光を浴び、要素をそぎ落としたミニマル・アートの代表的な作家の一人と目されるようになった。
その後、モノとしての絵画の可能性を追求し、三角形や分度器形の変形カンバスにカラフルな色彩を載せ、さらには色鮮やかなアルミなどの部材が壁から飛び出す「レリーフ・ペインティング」を手掛けるなど、作風は変化を続けた。千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館が作品を多数所蔵。