織田信長が築いた安土城跡(特別史跡)で、天主(天守)台の裾にある本丸取り付け台の建物跡から礎石の列が見つかった。滋賀県が17日、発表した。建物の敷地規模は東西9・5メートル、南北17・5メートルに相当することが確認されたという。

 安土城は1579(天正7)年、信長の天下統一の拠点として琵琶湖畔の安土山(滋賀県近江八幡市・東近江市)に築かれた。地上6階、地下1階の天主は当時の技術や文化の集大成とされた。82年の本能寺の変で信長が死んだ後に焼失し、85年に廃城となった。史料はほとんど残っていない。

 県は昨年度から20年計画で調査・整備を始めた。今年度は天主台の東側斜面と本丸取り付け台中央部の計456平方メートルを発掘している。

 本丸取り付け台では、柱の間…

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