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自転車をこいでレールの上を進むイベントの参加者ら=2024年11月17日、岐阜県飛驒市神岡町、荻野好弘撮影
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 岐阜県飛驒市神岡町の「レールマウンテンバイク ガッタンゴー」で17日、富山県側に延びる旧神岡鉄道のほぼ全線を走るイベントが開かれた。82人の参加者はトンネルや紅葉の森の中を専用の自転車で駆け抜けた。

 ガッタンゴーは、2006年に廃線になった同鉄道(奥飛驒温泉口―猪谷、19・9キロ)の線路の一部を利用するアクティビティー。

 通常は3キロ前後の2コースがあるが、運営するNPO法人が飛驒市制20周年の節目に、鉄道遺構を市民に見てもらおうと、富山県境との間を片道ずつ走る1日限定イベントを企画した。

 下り勾配の往路には市民ら20組が参加。ディーゼル列車「おくひだ1号」の体験乗車をした後、2、3人乗りの自転車で県境まで走った。復路は愛知など県外からの参加も含め16組が上り勾配のコース18・5キロを走破した。

 飛驒市神岡町の土井圭一郎さん(64)は妻の三枝さん(63)と往路に参加。神岡鉄道に乗っていた頃を思い出したという。「列車で通ったトンネルの暗闇を走れて最高だった」と話していた。(荻野好弘)

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