街頭に立ってあいさつをする日本維新の会の井上翔一朗氏=2024年4月29日午前7時44分、長崎県佐世保市早岐1丁目、上沢博之撮影
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 28日投開票の衆院長崎3区補選で、立憲民主党に大差で敗れた日本維新の会。地盤の大阪から遠く離れた長崎での「徒手空拳」の戦いぶりからは、党勢拡大に向けた課題も浮き彫りになった。

 激しい雨の中、シンボルカラーの黄緑色のジャンパーを着て、行き交う車に黙々と頭を下げる。

 維新の新顔候補として戦い、落選した井上翔一朗氏(40)は、敗戦から一夜明けた29日朝、長崎県佐世保市の事務所近くの街頭に立った。

 「2万人を超える方に名前を書いていただいた。感謝を伝えたい」

 立候補を表明したのは今年2月。自民党安倍派の裏金事件で、衆院議員だった谷川弥一氏=自民を離党=が辞職した後だった。

 初めての選挙戦ですべてが手探りだった。

 政治団体設立などの事務手続…

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