地域政党・大阪維新の会(代表=吉村洋文大阪府知事)は4日、党に所属する同府岸和田市の永野耕平市長(46)について、離党勧告処分とすることを決めた。ただし今後説明責任を果たさなかった場合は除名とする。永野氏は、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を払う内容で大阪地裁で和解。同市議会などで批判が強まっていた。
維新は同日、綱紀委員会を開いたが、出席を求めていた永野氏本人は欠席したという。綱紀委員会では「離党勧告相当」とする判断をまとめた。これを受け、直後の党役員会で処分を正式に決定。永野氏が8日までに説明責任を果たさなかった場合、除名とするとした。
その後、杉江友介幹事長は記者団に、永野氏から3日付で「一身上の理由」として離党届が提出されたと説明。党として受理はしていないという。
永野氏は2018年に維新公認で初当選し、現在2期目。岸和田市議会は3日、全員協議会を開いて説明を求めたが、永野氏は「(訴訟で)求められた賠償の責任はない」などと答弁。辞職を求める意見も相次いだが、「反省すべきは反省し、市民のために尽くしていきたい」と述べ、続投の意向を示していた。