自らの作品「ハイエナの女王」(左)を紹介する奥津大希さん=2024年11月14日、横浜市中区、井石栄司撮影

 神奈川県内の障害がある人のアート作品を集めた「第1回かながわともいきアート展~生きること、表現すること~」が、横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫で開かれている。

 2016年の津久井やまゆり園事件をきっかけに、障害がある人との共生社会をめざしている県が開催した。

 「抽象的」と感じる作品も、その背景を知れば障害を持つ人の思いや特性が見え、「ともにいきる」を考えるきっかけを与えてくれる。

 横浜赤レンガ倉庫1号館2階に設けられた会場には、カラフルな彩りの絵を中心とした200作品が並ぶ。その一つ「ハイエナの女王」の作者の奥津大希さん(26)に話を聞いた。

 姿形はハイエナだが、色はピンクと青。図鑑を見て、かっこよかったので題材に選んだという。

 「描くとき、頭の中のプレーヤーから音楽が流れてくる」。気持ちが乗ってくると色のイメージがわいてきた。

 背景に書いた解読不能な文字は「しあわせになるおまじない」で自ら考案した。「生きていて楽しい。多くの人に見てもらえてうれしい」

小学校でいじめ、特別支援学校で表現磨いた

 会場にもう1枚、奥津さんの…

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