
イランのペゼシュキアン政権に対し、国会の保守強硬派が批判を強め、3月に入って主要閣僚が罷免(ひめん)され、副大統領が辞表を提出した。制裁下で悪化する経済の責任などを追及するかたちで改革派のペゼシュキアン大統領への圧力を高めている。
- トランプ氏、イランに「最大限の圧力」復活の大統領令 交渉も示唆
イラン国営メディアによると、国会は2日、ヘンマティ経済財務相の不信任案を賛成多数で可決し、罷免した。高いインフレ率や通貨リアルの下落が止まらないことなど「経済運営の失敗」を理由としている。ヘンマティ氏は、通貨下落は中東情勢や米国のトランプ大統領によるイランへの「最大限の圧力」政策など、外的要因によると説明しながら理解を求めたが、受け入れられなかった。
リアルの実勢レートは、昨年…