日本腎臓学会のウェブサイトに公表された紅麴(こうじ)サプリに関連した腎障害に関する調査研究の2回目の中間報告
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 小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントの問題で、日本腎臓学会は7日、サプリ摂取後に医療機関を受診した患者189人の分析結果を公表した。小林製薬はこれまでに5人の死亡例を発表しているが、同学会の調査では死亡例は報告されなかった。

 透析治療は7人が受け、5人はすでに透析の必要がなくなっていた。残る2人のうち、1人については主治医は「関連性は低い」と指摘。もう1人は受診の段階で尿が腎臓にたまる「水腎症」になっており、学会副理事長で調査に携わった猪阪善隆・大阪大教授(腎臓内科)は「サプリとの関連性は低いのではないか」としている。

 サプリの問題発覚後、同学会は会員医師らにアンケートを実施。3月末までに報告のあった47人の症例については先月公表していた。今回は4月末までに報告のあった症例を追加し、2回目の中間報告として取りまとめた。

 患者の年齢は30代以上で…

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