千葉県銚子市の銚子漁港で4日、約180キロの大物を筆頭に、本マグロ175本が水揚げされ、同市の第一卸売市場で今年初の競りがあった。
5日に初競りがある東京・豊洲市場に送るため、銚子の市場はこの日が初市。景気のよい手締めで始動した。この日の朝は100キロ超の本マグロが多く、買い受け人らは手かぎを使って腹や尾を入念に確認していた。手のジェスチャーで競り落とす「手やり」ではなく、電子入札のため、買い受け人らはモニターの落札価格を確認していた。
生マグロの水揚げでは宮城県の塩釜港と競り合う銚子漁港。この日の朝、塩竈市魚市場には漁船3隻で本マグロは50本だったが、銚子漁港では高知県や宮崎県などの漁船10隻で本マグロが175本と豊漁だった。坂本雅信・銚子市漁協組合長は「今年は幸先のいいスタートとなった」とし、水揚げ量日本一奪還の決意を新たにしていた。
5日には豊漁と安全を願う「漕出(こいで)式」があり、初出漁前の船団を見ようと、岸には多くの見物客が集まった。