福岡空港に着陸する2機の米軍輸送機オスプレイ(右上と左上)。一列に連なり、民間航空機の前を通過していった=2024年11月14日午前9時30分、福岡市の福岡空港、九州朝日放送撮影

 米軍の輸送機オスプレイが14日、鹿児島県奄美市の奄美空港と福岡市の福岡空港に相次いで着陸した。いずれもけが人はなく、民間機の運用にも影響はなかったという。

奄美の2機、事前の空港使用届なし

 鹿児島県によると、午前10時11分、国土交通省那覇空港事務所の管制から奄美空港管理事務所へ連絡があり、1分後にオスプレイ1機が着陸。午前10時半に再び連絡が入り、その15分後に2機目が着陸した。2機は、事前の空港使用届はなかったといい、午後3時半ごろまでに離陸したという。

 昨年11月に屋久島沖で墜落した直後の捜索活動を除くと、県内の空港に米軍オスプレイが使用届なく着陸するのは事故後初めて。着陸の理由や機体の詳細、目的地などについて、県の担当者は「米軍の運用に関わるため答えられない」としている。

 また、福岡県によると、14日午前9時ごろ、防衛省九州防衛局から県に対し、「米軍機オスプレイが福岡空港に飛来する」と連絡があった。国交省福岡空港事務所によると、午前9時半ごろ、米軍機オスプレイ4機が1列に連なって福岡空港の滑走路に着陸した。1機は午前10時20分ごろ、残りの3機は同11時10分ごろに離陸したという。

 九州防衛局によると、飛来したオスプレイ4機は、13日に始まった日米韓の艦艇や戦闘機などによる共同訓練「フリーダム・エッジ」の関連イベントに参加する関係者の移動のために使われ、事前に九州防衛局が県と市に連絡していたという。(加治隼人、上田真美、福井万穂)

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