2025年3月14日、米ワシントンの連邦議会議事堂でテレビ取材に応じる上院民主党のシューマー院内総務=AP

 米政府の当面の資金繰りを支える「つなぎ予算」が14日、上院で可決され、目前に迫っていた政府閉鎖の危機が回避された。多数派の共和党が主導した予算案に対し、民主党の対応は割れ、トランプ政権への対抗策をめぐる「分裂」ぶりがあらわになった。

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 議会は今の会計年度(2024年10月~25年9月)の政府予算案を可決できておらず、期間限定のつなぎ予算でしのいできた。現行のつなぎ予算は今月14日で期限切れとなるため、この日までに新たなつなぎ予算を可決しなければ、資金不足で一部政府機関が閉鎖に追い込まれる危機にあった。

 つなぎ予算案は、下院を共和党の賛成多数で通過。上院(定数100)では、本投票に進むための手続きに60人の賛成が必要だったが、共和党の52人に加えて、民主党(無所属を含む)からも10人が賛成したことで可決に至った。民主党の37人と共和党の1人は反対に回った。

党内で批判噴出、なぜ民主党の対応は割れたのか

 民主党内の対応が割れたのは、トランプ政権に対抗する戦略が定まっていないためだ。

 賛成に回った民主党上院トッ…

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