米国で最も世帯所得が低い南部ミシシッピ州で人工知能(AI)などを扱う「テック人材」を育てる取り組みが進んでいる。AIの急速な進化が雇用に影響を与えるとされるなか、低所得の高卒生らに「リスキリング(学び直し)」の場を作り、「人材流出」を食い止める試みだ。
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ブルース発祥の地として知られる同州北部の町クラークスデール。人口1万人ほどの町の集会所に6月、50人ほどが集まり、プログラミング教育を手がける非営利団体「ミシシッピ・コーディング・アカデミーズ(MCA)」の卒業式が開かれた。同校が今年1月に始めた「生成AIクラス」の1期生だ。
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卒業生14人の全員が黒人で…