トランプ米大統領は10日、米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムに対し、25%の関税をかける命令書に署名した。中国などに押される米国の鉄鋼産業を、高関税で保護する姿勢が鮮明だ。これまで関税を減免してきた国々も対象にする方針で、日本の鉄鋼製品にも新たな関税がかかりそうだ。
トランプ氏は記者団に、「これは大きなできごとだ。米国を再び豊かにするものだ」と意義を語った。
トランプ氏は、第1次政権下の2018年にも、鉄鋼に25%、アルミに10%の関税をかけた。ただその後、米国に対する鉄鋼の主要供給国であるカナダやメキシコに対して、関税を免除。日本もその後、一部免除措置を受けた経緯がある。
ロイター通信によると、カナダやメキシコに対するこうした例外措置は廃止された。日本にも同様の措置がとられそうだ。トランプ氏は9日、米国に輸入される「あらゆる鉄鋼」が今回の関税の対象になると予告していた。