2024年12月11日、訪日中に陸上自衛隊朝霞駐屯地を訪問したオースティン米国防長官=ロイター

 米国防総省は18日、中国の軍事力を分析した米議会向けの年次報告書を公開し、中国が2024年時点で600発以上の運用可能な状態の核弾頭を保有したと指摘した。また中国軍で汚職に関連した解任が相次いだことから、「27年の近代化の目標に向けた進展を妨げた可能性がある」との見方を示した。

 核戦力をめぐっては、米側の以前の予想を上回る形で中国が急速な核軍拡を進めてきたと指摘した。23年に出した報告書では、中国の運用可能な核弾頭を500発以上と見積もっていた。23年の報告書に続き、中国の核弾頭が30年までに1千発を超えるとも予測。中国が35年まで核軍拡を続けるとみている。

中国軍の汚職にも言及

 中国が進める核燃料再処理施…

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