
米国防総省は19日、ヘグセス国防長官が、国防予算のうち約500億ドル(約7兆5千億円)分の見直しを指示したと明らかにした。優先度の低い事業の予算を削減し、トランプ大統領が掲げる「米国第一」に沿う事業に用いるためだとしている。
米メディアによると、米インド太平洋軍の予算は削減対象から除外される一方で、米欧州軍などの予算は削減の対象外とはなっていないという。今後、見直しが米軍の態勢などに影響し、波紋を呼ぶ可能性もある。
同省は声明で、国境の安全確保や、弾道ミサイルなどに対抗するためのミサイル防衛システム「アイアンドーム」の構築などがトランプ氏の優先事項だと説明。「優先事項に資金を提供し、戦争を抑止し、勝利するという主要な任務に再び焦点をあてる」とし、2026会計年度予算の8%、総額約500億ドル分の見直しに向けたリストを作成すると述べた。
削減対象とする事業について…