写真・図版
2025年2月2日、パナマでムリノ大統領と会談するルビオ米国務長官(右から2番目)=ロイター
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 ルビオ米国務長官が2日、就任後初の外遊先として中米パナマを訪問し、ムリノ大統領と会談した。トランプ米大統領は米国がかつて建設したパナマ運河の返還を求めており、ルビオ氏はパナマ側に中国の影響力の排除を求めた。ただちに対応しなければ「米国は条約に基づく自国の権利を保護するために、必要な措置を講じる」と警告した。

  • ルビオ国務長官、初外遊は異例の中米 返還主張のパナマ運河も協議へ

 米国務省によるとルビオ氏は、「中国がパナマ運河を管理し、脅威をもたらしている」とのトランプ氏の考えを伝え、パナマ運河の中立を定めた条約に「違反している」とも指摘した。

 ロイター通信によるとムリノ氏は会談後、「運河はパナマが運営しており、今後もそうする」と反論。運河の主権は米側との協議の対象にはならないとの考えを改めて示した。ただ、ムリノ氏は中国との「一帯一路」の協力の覚書について、今後は更新しないとの考えも示した。米側に一定の配慮を示したとみられる。

 一方、トランプ氏は2日、記…

共有