4月16日、ホワイトハウスでの日米首脳会談。冒頭に2人だけで議論する時間があり、記録係だけが同席した。
「極秘 無期限」の記録によると、クリントンは「我々は経済面で難しい問題を抱えている」と強調。「構造的な(対日)貿易赤字を崩すだけでは十分でない。何らかの前進を示す必要がある」とし、スーパーコンピューターや農業など「セクター(個別分野)に対処する枠組み」を日米で作るよう求めた。
宮沢は「枠組み」作りに応じつつ、「経済分野以外の問題を含めることも大事だ」と焦点をぼかす。「双方向(two ways)で議論することが大事だ」とも指摘し、日米双方の問題を取り上げるよう主張した。
分野ごとの数値目標要求に反論
続く少人数会合では、「枠組…