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米国内のマクドナルド店舗の看板=ロイター

 米保守系グループ「米国平等権利同盟」は13日、米外食大手マクドナルドが運営するヒスパニック系学生向けの奨学金制度は他の人種の学生への差別にあたるとして、差し止めを求めて提訴したと発表した。米国ではこうした多様性を確保する施策への反発が広がっており、同社は今月、管理職に占める女性比率などの目標を廃止すると発表したばかりだった。

 訴状や発表によると、この奨学金は「少なくとも片方の親がヒスパニックかラテン系」であることを条件に、大学生に最高10万ドル(約1500万円)を支給している。

 保守系グループはこの奨学金について「経済的に厳しい状況にある他の人種的少数派が排除されている」として、差別にあたると主張。代表のエドワード・ブラム氏は声明で「この奨学金プログラムをただちに中止し、人種的な背景に関係なく、経済的に恵まれないすべての高校生に門戸が開かれることを願っている」とした。

 人種などによる差別を是正す…

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