米国政府は13日、バイデン大統領がペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の出席にあわせて16日に中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談すると発表した。来年1月のトランプ次期大統領の就任で米中関係の悪化が懸念されるなか、両国関係の今後を見据えた協議がなされる。
バイデン政権下での対面での会談は3回目で、約1年ぶり。バイデン氏の任期が来年1月で終わるため今回が最後となる見通しだ。米政権高官によると、両首脳は会談で、国防や軍の高官同士による意思疎通の再開や、合成麻薬「フェンタニル」対策での協力、人工知能(AI)の安全性とリスクに関する対話など、過去4年間の「責任ある競争管理」を振り返り、進展を確たるものにすることをめざすという。
またバイデン氏は、ウクライナに侵攻したロシアを中国が支援していること、北朝鮮の兵士がロシアに派遣されロシア軍とともに戦闘に参加し始めたことへの「深い懸念」を、習氏に伝える。中国からのサイバー攻撃や、中国が台湾周辺での軍事活動を活発化させていることなどへの懸念も伝えるという。
米国では2カ月後にはトラン…