2025年1月3日、米連邦議会で下院議長に選出されたジョンソン氏=AP

 米連邦議会で3日、昨年11月の改選を受けた新議会が開会し、共和党のマイク・ジョンソン氏が下院議長に再選された。一部の共和党議員が造反の動きもみせたが、トランプ次期大統領の後押しもあり、なんとか過半数の支持を確保した。

 下院(定数435)では共和党が219議席を握るが、2人が造反すれば議長選出に必要な過半数に届かない状況だった。だが造反議員は1人にとどまり、ジョンソン氏が218票を集めて再選を決めた。

 ジョンソン氏は当選後の演説で「国民は米国第一の政策を求めている」と述べ、トランプ次期政権との連携を強めていくことを強調した。トランプ氏もSNSへの投稿で「マイクは偉大な議長になる。米国民は常識、強さ、指導力を4年間待ち望んできた」と祝福した。

「トリプルレッド」も不安定な船出に

 共和党は昨年11月の選挙で、大統領選を制するとともに、上下両院でも過半数を占める「トリプルレッド」を達成した。だが下院での優位は小差で、造反があれば過半数を割る不安定さを露呈する船出となった。

 下院議長選では当初、3人の共和党議員が造反したが、のちに2人が撤回し、なんとか過半数にこぎ着ける展開だった。米メディアによると、トランプ氏が自ら造反議員を電話で説得し、翻意を促したという。

 共和党では以前から、予算案…

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