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2024年7月20日、イエメンへの空爆に向かうイスラエル軍のF15戦闘機。同軍提供=ロイター

 米政権を担う民主党の支持層には、一部でイスラエル支援への反発が広がる。ただ、次期大統領を目指すハリス副大統領(59)はイスラエルの自衛権を重視する姿勢を変えていない。13日には米国務省がイスラエルへの約200億ドル(約3兆円)の武器売却を承認し、議会に通知した。大統領選でハリス氏が当選した場合も支援の基本方針は維持されそうだ。

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 バイデン政権のイスラエル支援には、パレスチナを支持する左派やアラブ系住民から不満が強く、急きょ後継の大統領を目指すことになったハリス氏の姿勢に注目が集まっていた。ハリス氏は大幅な政策転換を否定しつつ、人道危機への懸念には耳を傾け、バランスをとろうとしている。

 ハリス氏は副大統領として上…

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