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不在者投票用紙を見せるデーブ・スペクターさん=東京都千代田区、山根祐作撮影
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 米大統領選の投票日(11月5日)が迫り、候補者の日々の言動は日本でも大きく報道されています。日本の総選挙も終わったばかりです。米国と日本の選挙を比べてみてどう感じるのか。日本人は米大統領選をどう「観戦」すればいいのか。放送プロデューサーでテレビコメンテーターとしても活躍するデーブ・スペクターさんに聞きました。

もっと知りたいアメリカ大統領選2024

 アメリカ大統領選の行方に世界が注目しています。日々のニュースの疑問やこぼれ話や情勢を読み解くヒントなど、選挙をめぐって知りたいあれこれを、専門家のインタビューなどを通じてお伝えします。

 ――4年前の米大統領選では、ツイッターで「大統領選挙の不在者投票を送りましたが、Bidenをカタカナで書いてしまったから無効になるかもしれない」とつぶやいていました。今回は、もう不在者投票をしましたか。

 もうすぐ郵送します。横文字でShigeru Ishiba(石破茂)と書いてね。

 というのは冗談で、ハリス副大統領に投票するつもりです。でも、私が郵送するカリフォルニア州は激戦州ではない(選挙人数は多いが、伝統的に民主党が強く、競り合っていない)から、投票してもあまり意味がないんです。

 アメリカの大統領選では、多く得票した候補者が州の選挙人を総どりできる制度を採っています。少数の激戦州の結果で大統領が決まるので、結果がわかっているような州には候補者は演説にもあまり来ません。

アメリカの民主主義の恥ずかしい部分

 だから自分たちが無視されて…

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