JR東海の古屋政嗣車両部長=2024年9月19日、東京都千代田区、中村建太撮影

 東海道新幹線60年の歴史は、車両の開発の歴史でもある。新幹線車両の設計や開発を率いるJR東海新幹線鉄道事業本部の古屋政嗣車両部長(55)に、今に至る進化の背景やこれからの展望を聞いた。

東海道新幹線60年#インタビュー編

東海道新幹線が10月1日、運行開始から60年を迎えました。速度や乗り心地の「進化」の一方、リニア中央新幹線との共存や自然災害への対応といった新たな課題にも直面しています。深く携わってきた関係者の言葉から、東海道新幹線のいまを探ります

 ――最新型の「N700S」を順次投入しています。それに続く新車両はつくりますか。

 「N700Sは今後も投入し、2028年度までに計76編成まで増やすことが決まっています。その後は未定ですが、これまで同様、安全性や信頼性はもちろん、競争力を強化し、進化させないといけません。そのために技術開発も色々取り組んでいます。その成果を反映させ、今後も車両の取り換えを行っていく考えです」

 ――何らかの新しい車両が生み出されると?

 「生み出されるのではないか…

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