8月23日 サヨナラ満塁本塁打でメジャー6人目のシーズン40本塁打40盗塁を達成し、チームメートから大量の水を浴びせられる手荒い祝福を受ける。大リーグ公式サイトによると、出場126試合目での「40―40」到達は史上最速=USAトゥデー

 前人未到の投打「二刀流」での成功。打者に専念した今季は大リーグ史上初のシーズン50本塁打、50盗塁を達成……。

 常にファンの想像を超える活躍をみせ、2年連続3度目の最優秀選手(MVP)を手にしたドジャースの大谷翔平(30)。その人気ぶりには目を見張るものがある。

 博報堂DYメディアパートナーズの今年8月の「アスリートイメージ評価調査」(調査対象:首都圏と京阪神圏600人の15~69歳男女)では、29項目のうち、「知性的」「精神的な強さ」「夢や感動を与えている」など16項目の好感度指標で1位に輝いた。

  • 書けなかった2人だけの会話 友達だから大谷翔平を「売りたくない」

 笹川スポーツ財団が今月21日に発表した「スポーツライフに関する調査」(今年6~7月実施、調査対象:全国の18歳以上の男女3千人)における「好きなスポーツ選手」を尋ねる質問でも、41.5%の圧倒的な得票率で首位だった。2位はバレーボール男子の石川祐希で3.6%、3位はプロボクシングの井上尚弥で2.1%。大谷は全年代で得票率1位となっており、老若男女を問わず人気を集めている。

 大谷の名を挙げた人の割合は、60代と70代以上が5割超で、50代が43.8%と高かった。その下の年代でも、40代38.3%、30代33.3%、20代30.8%といずれも3割を超えた。一方、18・19歳は18.0%で他の年代に比べると10ポイント以上も低かった。このギャップの理由は何なのか。

 博報堂若者研究所の滝崎絵里香研究員(32)に話を聞いた。

 ――大谷選手の人気が若年層ほど低くなるのはなぜでしょう

 「大前提として、好感度は、大谷選手は若者世代にも間違いなく高いものがあります」

 「ただ、現役大学生の世代は…

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