
「もう必要ないと言われるのであれば、(社長に)しがみつくことはしない」
2月13日夕方、横浜にある日産自動車グローバル本社。ホンダとの経営統合が破談したことなどを説明する記者会見で、進退を問われた社長の内田誠はこう言い切った。
「(経営再建の)方向が見えれば、次の人にバトンタッチする準備はある」
時期こそは言及しなかったものの、辞任を示唆するような発言もあった。
日産は内田の後任を探し始めている模様だ。だが、日産社内からは「すぐに社長を任せられる人材が見当たらない」との声も上がる。3月中旬には役員の刷新について発表する見通しだ。社内外からの批判から辞任に傾いていると見る向きもあるが、自身は「投げ出すわけにはいかない」との気持ちを抱いているようだ。
後任に元「ナンバー3」望む声も
社内には台湾の受託生産大手…