4月12日、自民党政調会長の渡海紀三朗は記者団を前に、苦言を呈した。「もうちょっと熱量があっていい。特に若い方々が意見を率直にぶつけることで党の改革の一つの意見になっていく」
念頭にあったのは、裏金事件を受けた政治資金規正法の改正議論だ。この日も「自由討議」の場が設けられたが空席が目立ち、2時間を想定していた会議は1時間余りで終わった。
リクルート事件が発覚した1988年の夏。党内の会議が終わりかけた時、後に非自民の細川政権で官房長官となる当選1回の武村正義は演説をぶった。「連日事件で大騒ぎなのに、何の論議もない。党自ら対策にとりくむべきではないか」
リクルート事件では未公開株…