九回裏DeNA2死一、三塁、桑原の投ゴロを相手が悪送球する間に三塁走者森敬が生還し、ベンチの出迎えを受ける=小宮健撮影

(26日、プロ野球日本シリーズ第1戦 福岡ソフトバンクホークス5―3横浜DeNAベイスターズ)

 敗れはしたが、DeNAは九回に3点を奪う粘りを見せた。試合後の三浦監督も「無抵抗で終わるよりは、ね。あの攻撃は明日につながるし、つなげていかないといけない」と話した。

 5点差の九回。先頭のオースティンが二塁打で出塁したが、宮崎、戸柱が倒れて2死。ここから下位打線がソフトバンクの守護神オスナに襲いかかった。

 7番梶原、8番森敬の若手陣の連続適時打で2点。なおも2死一塁で代打筒香の右前安打と敵失で1点を加えた。貴重なつなぎ役を果たした筒香は言った。「何とかしたいと思って打席に立った。最後に点が取れて明日につなげられた」

 今季途中に日本球界に復帰した32歳は7年前の日本シリーズを知る。前日には「選手はCSを戦うにつれて、より勝ちたいという思いでひとつになっている。僕自身は監督に言われた場所で100%の力を出すだけ」と話していた。そんな言葉が示す通りの攻撃だった。

 八回まで散発5安打、無得点に抑えられていたが、「最後まで行くぞという雰囲気があった」と監督は言った。第2戦以降に光がさした。(堀川貴弘)

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