
LINE上で昨年11月、不審な投資グループのメンバーに勝手に登録されてしまった記者。
真偽を知りたくて参加してみると、投資の「先生」を名乗るアカウントが登場。メッセージのやりとりを続けると先生は、毎回、もったいぶって「次期投資スキーム」を待てという。
連日、投稿は控えながらグループ内のやりとりを見守ると、50人以上いる参加者のうち10人程度と、先生の間で、米国や日本の株式市場の見通しについてやりとりが続いていた。
グループ内で物価上昇や増税に関するニュースのリンクが共有され、「将来が心配だ」という投稿が連投されるという流れが、何度かあった。
経済の話ばかりではなかった。ケーキを食べた、筋トレをした、温泉に来た――。時には、参加者たちから「日常生活」だとする写真付きの投稿もあった。
別の参加者が「うらやましい」などと反応する。自分が、本当に何かのサークルに入っているように錯覚することもあった。
こうした心理状態にさせるのが、グループの狙いなのかもしれない。そう感じた。
「先生の師匠」も登場 投稿された抑揚のないボイスメッセージ
先生の「師匠」が登場し、授…