2024年6月30日、フランス国民議会選の第1回投票で投票所に到着し、住民にあいさつするマクロン大統領=ロイター
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 ルトゥケ・パリ・プラージュ――。19世紀終わりにパリジャンのためのリゾート地が作られたことからその名がついた海辺の町には、都会の喧噪(けんそう)を忘れさせる穏やかな空気が流れている。

 ドーバー海峡を望み、パリの富裕層が別荘を構える。商店が並ぶ町の中心部に、茶色いれんがと三角屋根が目を引く3階建ての一軒家がある。

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 「もう終わった人」

 すぐ近くの市場で買い物をしていたカルラ・ウディオンさん(79)は、この家の主をそう形容し、切り捨てた。

 2017年、39歳の若さでフランス史上最年少の大統領となったマクロン氏だ。

 休暇になると、妻のブリジット氏と訪れる別荘。この町は夫妻のお気に入りで、有権者登録もしている。

 町の中心部に住むスージーさ…

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