【動画】「JAXA」宇宙飛行士の米田あゆさんから、宇宙を志す子どもたちへメッセージ=JAXA提供
人類が初めて月に降り立ってから半世紀余り、私たちは再び月に向かおうとしている。夢や希望を胸に2025年、宇宙を目指す人がいる。東京から広がる宇宙の物語。有人月探査「アルテミス計画」を担う有力な候補とされる、「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)の最年少宇宙飛行士、米田あゆさん(29)から。
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――宇宙飛行士を志したきっかけは何ですか?
小学校3、4年生のときに、父からふと手渡された本を読んだことです。日本人女性初の宇宙飛行士の向井千秋さんの伝記でした。地上の人たちの思いを乗せて宇宙に行き、実験やメッセージの発信を通じて宇宙の魅力を地球に持って帰る。宇宙の存在も、宇宙飛行士の仕事もその時知りました。宇宙では体が浮かぶように、地上の当たり前が全然当たり前じゃない。それがすごく面白い、そんな仕事がかっこいいなと思ったんです。
――夢である宇宙飛行士に2024年10月に認定されました。
宇宙開発の大きな転換点の中で、その場にいられることを非常にうれしく思います。日本の宇宙飛行士として私に何ができるか考えると、すごくわくわくします。
――参加が見込まれているのは、人類が再び月面に降り立つアルテミス計画です。今はどのような訓練をしていますか。
11月から米航空宇宙局(NASA)の「ジョンソン宇宙センター」(米ヒューストン)にいます。NASAや欧州宇宙機関(ESA)と協力して合宿形式で実習などを行っています。国際宇宙ステーション(ISS)のシステムを深く学んだり、大きなプールを使って無重力環境で作業する訓練をしたりしています。健康にも気をつけています。週3回程度のペースで、筋トレや有酸素運動をしています。飛行士用のジムは、先輩後輩問わず様々な方と交流する場にもなっています。
――宇宙や月で成し遂げたいことは何ですか。
50年前に月に人類が降り立…