立憲民主党の「次の内閣」の会合の冒頭であいさつする野田佳彦代表(左)=2024年10月1日午前11時32分、国会内、松井望美撮影

 立憲民主党の野田佳彦代表は1日、「次の内閣(ネクストキャビネット=NC)」の「初閣議」を国会内で開いた。石破茂首相が次期衆院選を27日投開票と打ち出す中、選挙公約について協議した。公約は週内にもまとめる方針だ。

 公約は「政権政策2024」と題し、自民党の裏金事件を踏まえた政治改革▽「分厚い中間層の復活」を目指す経済対策▽安定感のある外交・安全保障▽社会保障の充実▽教育無償化▽地方の活性化――などを軸に検討しているという。とりわけ政治改革は、自民と対峙(たいじ)する姿勢を示すため、公約の前面に掲げる方向だ。「分厚い中間層の復活」は野田氏が立憲代表選で柱に据えた政策だった。NC会合の後には党政策懇談会も開き、党全体でも公約を議論した。

 野田氏はNCで、「次の内閣の構成は安定感と刷新感のバランスをとろうという観点で『組閣』した。私が代表選で訴えたことに加え、これまで立憲が積み上げた議論とのバランスをとることも大事だ。もう選挙間近であまり時間がないが、熱心なご議論を」と呼びかけた。(松井望美)

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