記者会見で質問に答える立憲民主党の野田佳彦代表=2025年2月7日午前10時34分、国会内、岩下毅撮影

 立憲民主党の野田佳彦代表は14日午前の記者会見で、政府の2025年度当初予算案に対する総額約3兆8千億円の修正案を発表した。基金などの削減で財源を確保し、学校給食無償化やガソリンなどの暫定税率廃止、高額療養費制度の自己負担上限額の引き上げ凍結などに充てる内容で、同日夕に与党側に修正要求する方針だ。

 修正案は「家計が第一 ムダな予算を生活応援へ」とうたい、「積み過ぎ」を指摘している基金や予備費を削減。捻出した財源と同額の国民の「収入増」「負担減」を図ることを目的に、学校給食無償化(4900億円)▽私立を含む所得制限のない高校無償化(3709億円)▽ガソリン・軽油の暫定税率廃止(1兆4999億円)▽高額療養費制度の自己負担上限額の引き上げ凍結(200億円)▽介護・障害者福祉施設で働く人の処遇改善(4225億円)などを盛り込んだ。

 野田氏は、修正案について「現実的に実現可能な予算だと思っている」と強調。来週中に与党との協議を進める考えを示した。

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