宮城県警本部

 電線を盗もうとした2グループが、たまたま同じ時間、同じ現場に居合わせたとみられ、建造物侵入などの疑いで逮捕された。

 宮城県警古川署は、宮城県大崎市の廃業した宿泊施設に侵入し電線を盗んだとして、同県大河原町東桜町の会社員の男(23)と同町南桜町のパートの男(23)を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、4日発表した。

 また、同じ現場で同様に電線を盗もうとしていたとして、同県亘理町逢隈の会社員の男(22)と同県名取市愛島北目の無職の男(20)を建造物侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕したとも発表した。

 署によると、窃盗容疑の2人は、2日夜から3日未明にかけて大崎市の廃業した宿泊施設に侵入し、電線約120キロ(6万円相当)を盗んだ疑いがある。パトロール中の署員が現場近くに電線が積み込まれた不審な車を発見し、現場から車に戻ってきた2人に職務質問をして発覚した。2人はどちらも容疑を認めているという。

 その職務質問中に、別の2人が走り去る姿を署員が目撃。付近をパトカーで捜索し、窃盗未遂容疑の2人を逮捕した。署は、別グループの犯行とみて捜査している。

 署によると、廃業施設はさまざまな犯罪の温床となる可能性が高いため、重点的にパトロールをしていたという。(岸めぐみ)

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