美しい里山の風景を形作る棚田でキャンプはいかが。熊本県美里町で、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれた2カ所を、稲刈り後にキャンプ場として貸し出す取り組みが始まった。利用者には、その地区の棚田で収穫された新米が提供される。
貸し出されるのは美里町の下福良地区と白石野地区の棚田。共に、優れた棚田を認定して保全につなげようとする農水省の取り組み「つなぐ棚田遺産」に選ばれた。
里山に幾重にも連なったり、丘陵にゆったりと広がったり。美しい棚田の景観を生かし、訪れた人に楽しんでもらうにはどうすればよいか。集落の住民や観光関係者らでつくる協議会で話し合い、稲刈りの後、週末だけのキャンプ場として貸し出すアイデアが出たという。
基本料金は1人1組として4千円。1組につき人数が1人増えるごとに500円の追加料金が生じる。トイレや水道は棚田近くの公民館や広場のものを利用し、1組につきその棚田で収穫された新米2キロが提供される。
申し込みや案内はホームページ(https://tanadacamp.jimdosite.com/)かQRコードから。(吉田啓)