東京都・田下和夫さん(52)からの質問

 ののちゃん この間、ビワを食べたんだ。いつもは大きな種があるけれども、種の無いビワでとっても食べやすかったよ。

 藤原先生 あら、珍しい品種だったのね。

 のの でも種の無い果物って、次の年はどうやって栽培するの?

 先生 確かに種ができなければ、次世代につなげないよね。ただ、果物のほとんどは「接ぎ木」という方法で苗を増やすよ。種の無い果物の枝を短く切って、別の根が伸びている木につなげる技術なんだ。

 のの それで一つの木になる?

 先生 すぐにはつながらない。いろいろな方法があるけれども、それぞれ斜めに切り込みを入れた面をくっつけて、つなぎ目をテープやクリップで留めて、数週間から数カ月間置く。そうすると水分や養分が通る組織がつながるんだ。接ぎ木が成立する仕組みは完全に解き明かされていないよ。

ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。[email protected]メールする

 のの 不思議だね。でもそも…

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