移住の相談を受ける都城市のサポートセンター=2023年9月8日午前11時19分、市提供
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 宮崎県都城市の今年4月1日現在の推計人口が、15万9474人と前年同月と比べ1920人増えた。市は昨年度、10年後の人口増加を目指して対策を進めた。わずか1年で13年ぶりの人口増を達成した形だ。市がとった戦略は手厚い移住者支援だった。

 市人口減少対策課によると、昨年度、市の窓口を通して移住した人は3710人(1663世帯)おり、前年度の435人の8.5倍に増えた。1663世帯のうち、世帯主が40代以下が83%を占めた。

 市が昨年度に人口減少対策として打ち出したのは手厚い移住応援給付金。国や県の同種制度よりも単身だと40万円、世帯だと100万円を上乗せし、対象範囲も広げた。第1子からの保育料無料化などの子育て環境整備にも取り組んだ。

 池田宜永市長は4月25日の…

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