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全国の自治体と連携して移住相談に対応している認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京・有楽町)が25日、2024年の移住希望地ランキングを発表した。コロナ禍の20年から4年連続1位だった静岡県を抜いて、群馬県(前年2位)が初めて1位となった。また、相談件数は過去最多の6万1720件(前年比4.1%増)を記録し、高い関心が続いている。
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この調査は09年に始まり今回で16回目。ランキングは都道府県別に20位までを公表している。新規の窓口相談者を対象としたランキングで、2位は静岡県、3位は栃木県(前年3位)、4位は長野県(同4位)、5位は福岡県(同6位)だった。
同センターによると、群馬県が1位となった背景として、県と県内全35市町村が20年までにセンターの会員となり、東京で多様なテーマで移住希望者向けのセミナーを開くなど、県を挙げて受け入れを充実させてきたことや、前年2位となったことでメディアで紹介され、認知度があがったことがあるという。
その結果、20~30代の相談が増え、漠然と移住を考えている層や、伸び伸びと子育てをしたいと考える層などの関心が集まったとみている。
同センターへの相談件数は08年に約2500件だったが年々伸び続け、12年とコロナ禍で落ち込んだ20年を除いて前年比増が続いており、24年は初めて6万件を超えた。相談者の7割以上を東京と神奈川、埼玉、千葉の4都県の人が占めている。
2024年の移住希望地ランキング
※窓口相談者対象、()内は前年順位、―は20位圏外
1位 群馬県(2)
2位 静岡県(1)
3位 栃木県(3)
4位 長野県(4)
5位 福岡県(6)
6位 北海道(7)
7位 宮城県(5)
8位 山梨県(8)
9位 福島県(12)
10位 山口県(9)
11位 広島県(10)
12位 和歌山県(11)
13位 千葉県(15)
14位 東京都(-)
15位 富山県(13)
16位 兵庫県(18)
17位 神奈川県(14)
18位 鹿児島県(19)
19位 熊本県(17)
20位 岐阜県(16)
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