プラスチックごみ汚染に対処するための条約づくりの政府間交渉が、韓国の釜山で続いている。会場では、インドネシアの17歳の若者が、各国の代表団に対して、強力な条約にする必要性を訴えている。同国が抱える深刻な状況や、日本を含めた先進国への要望を聞いた。

  • プラごみ条約交渉「正直、遅すぎる」 予定が次々後倒し、主な争点は
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会場の前で野心的な条約を訴えるニーナさん=2024年11月29日午前9時33分、釜山、玉木祥子撮影

 インドネシアの東ジャワ州に住むアエシュニナ・アッザーラさんは周囲から「ニーナ」と呼ばれ、交渉会場外でのデモ活動でマイクを握ったり、イベントに登壇したりと精力的に活動する。

 「野心の低い少数の国の圧力に屈して妥協してはいけない。私たちの健康と将来の世代の健康を守る強力な条約を求めます」。11月29日朝、会場の前でそう呼びかけた。

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会場の前で野心的な条約を訴える人たち。マイクを握るのがニーナさん=2024年11月29日午前9時34分、釜山、玉木祥子撮影

 ニーナさんは、小さな頃から…

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